令和8年 7月14日 商談中につき、受付を停止致します。
商談中のK様より、カスタム仕様や鑑定をご要望頂いた為、以下に記載致します。
〇レミントンアクション(本体部分)製造年代
銃番号の先頭イニシャルが「C」で始まっている為アクションの製造年代は1980年後半から1990年初頭と思われます。このイニシャルは当時のレミントン社が現代よりも大量生産体制に踏み切っておらず、どの銃にもガンスミスの手が入っていた時代で非常に安定した品質の個体が世に出回っていました。耐久度が少し高い傾向があり、製造公差も少なかった為、カスタム母体として今でも人気があるイニシャルの一つです。
※飛躍的に性能が高いわけでは無い為、おまけ程度の話と思ってください。
※前所持者様はかなりのカスタム好きで他にカスタムライフルも数本持っておりました。恐らくこのイニシャルも拘って選択された可能性が高いです。
〇トリガーについて
トリガーシュー部(トリガーの全面)に縦に複数本のセレーション(滑り止め目的の溝)が刻まれていることから、M700の第一世代のオリジナルトリガー(通称:ウォーカー・トリガー)と思われます。2006年頃まで純正トリガーとして製造されており、銃番号のイニシャルと年代も一致します。
※後ほどトリガーの計測を行います。
〇マズルブレーキについて
おそらく北海道のL.A STUDIO社製と思われます。ステンレスで艶消しで仕上げられています。クラウンに傷が見当たらず中古としては非常に良い状態です。
〇バレルについて
レミントン社純正バレルに打刻されているバレルコードがないことから、バレルもカスタムバレルと思われます。側面に「338LAPUA」の刻印があり、外径が太いステンレス製ヘビーバレルが採用されています。マズルブレーキの仕上げと銃身の色に少し差もある為、マズルブレーキは後付けと思われます。ライフリングは6R、ツイストレートは国内の338のカスタムバレルでよく見られる1/10と思われます。
〇バジャーオードナンス(Badger Ordnance)タイプのロングアクション用0MOAマウントレール
この手のマウントレールタイプはトイガン用も多く、実銃用で無いものが存在します。
ただ、338の反動に耐えられていること、リングの部分の傷のつき方、仕上げがトイガン様によく使用されるアルマイト仕上げでないことなどから、スペックの高い(ライフル用)アルミ軽合金製であると思われます。
また、マウントレールとアクションの間にエポキシ系の接着剤が使用されています。これは一般的なチューンナップ方法で主に大口径や12番サボットなどの反動が大きい銃に施されます。
※効果としては、反動によってスコープやレールがズレたり、ネジが緩んだりするのを強力に防ぎます。また、ネジだけに集中する負荷を、レールとアクションの面全体に分散させる目的もあります。
このチューンナップはワックスなどを先に塗ってからエポキシを塗布することで、あとからレールを外せる様に仕上げる事が殆どです。
〇マガジンについて
Accurate-Mag(金属製)が採用されています。レミントン社のモデルでこのマガジンが採用されているものは無く、ボトムメタル(トリガーガード一体型のマガジン挿入口)もこのマガジン(AICS規格)に適合させる為に純正品から変更されています。
銃番号のイニシャルがCの為、オリジナルは固定弾倉型のM700であったのは確実で、後述のMcMillan Stock へカスタムするタイミングでAICS規格の着脱式仕様に計画的に変更したのでは無いかと思われます。
〇マクミランストックについて
モンテカルロストックにQDスリングスイベル仕様になっており、カラーは三色均等のスノーカムフラージュ系と思われます。塗装ではなく樹脂成型時に色を混ぜる方法を取り、傷が付いても迷彩がほぼ変化しない特性を持っており、耐久性の高さも特徴です。